第12話「ハロー・グッドバイ」
〜違うから出会うんだろ?〜
ミミナシの王として人々の前に立ちはだかるミュウには、祈手たちの決死の攻撃も通用しなかった。最早なす術無しとリバチェスタの街は混乱に陥る。しかし、そこに現れたのは、祈手としてAC30に乗り込んだエコヲだった。世界に別れを告げようとするミュウに「もう一度、君に会いに来た」と伝えるエコヲ。彼の声は果たしてミュウに届くのか。
出典:TVアニメ「LISTENERS」公式サイト
差別と共生
エコヲの「誰だって誰とも違う」「違うから出会うんだろ」という言葉の通り、この作品の大きなテーマは『差別と共生』でした。
自分とは違うもの・知らないものについて理解しようとせずに、”敵対”することで自分を守ろうとする。その結果、世界から争いが消えない。
エコヲとミュウのように、何の先入観もなくただ1人の男の子・女の子として出会えば共存できるものを、”人間”・”ミミナシ”・”プレイヤー”という大きなカテゴリのレッテルを張った瞬間に理解が難しくなる。
私たちが生きる人間社会に現在進行形で存在する問題の一つです。だからこそ、このテーマは他の作品でも扱われています。

例えば、2020年1月期のアニメ「ソマリと森の神様」。

ここでは人間以外の他種族を”異形”として差別することで争いが生まれた、という設定です。

さらに2020年4月期のアニメから「BNA」。
※ネタバレご注意下さい※


多様性・ダイバーシティ・移民などがキーワードとなる現代社会で、同様のテーマを扱う作品が目立ってきた印象です。(それがコロナでどう変化するのか?も見所ですね。)


【総評】

そういった中で
『差別と共生』というテーマを、本作では「音楽」と「ロボット」と「ボーイミーツガール」という要素から構成していきました。とにかく佐藤大さんとじんさんの色で染め上げた、という印象です。
ただ、ミュウとエコヲが巡る各プレイヤーたちの個性が強かっただけに、もう少し彼らについて掘り下げる時間的余裕があればなぁと感じました。毎話毎話全く違うタイプの世界を見せてくれるのは楽しみでもありながら、やや”ぶつ切り”感があり、一人一人のキャラクターに愛着が持ちづらい。もっとキャラクターに感情移入できていたら、最終話は号泣ものだった気がします。
とはいえ、途中でダレることもなく、あっという間の全12話でした。
”見たことのない世界観”というオリジナルアニメの醍醐味を深く味わせていただきました。やっぱりオリジナルアニメが好きだなぁ!
ありがとうございました。