第8話「イノセント・ブルー」
色でたどる心の変化。
陸生への気持ちの変化を意識し始めていたが、一歩踏み込めないでいる榀子。
同僚の杜田に悩みを打ち明け、背中を押される。
榀子との関係が進展し始めたにも関わらず、何故か心から喜べない陸生は写真スタジオの仕事に没頭していた。
二人の関係を知らない晴は、多忙な陸生に何とか会いに行こうとする。
そして陸生は写真スタジオの正社員に昇格、コンビニを辞め晴や榀子に会う機会が少なくなっていた。
出典:TVアニメ「イエスタデイをうたって」公式サイト
今回は「色」で心の動きが表現されていました。
象徴的な以下の4シーンについてまとめます。
①リクオを部屋に誘ったけれど…
②リクオと榀子、それぞれのその後
③浪の家にて榀子
④自販機の前でハルとリクオ

①リクオを部屋に誘ったけれど…
リクオを部屋に誘ったものの一歩踏み込めずに断ったとき、榀子は赤いスカート、リクオは青いシャツを着ています。
しかしそれ以降、今度はリクオが赤いシャツを着て、榀子が青のデニム水色のシャツを着る描写が続きます。
➡️2人が互いに”あの日”(榀子が部屋に誘った日)のことを思いながら過ごしている、という描写です。


【②リクオと
榀子、それぞれのその後
①が続いた後、2人の服の色がそれぞれに変化します。

リクオはオレンジ色のシャツを着ていた日に写真スタジオの正社員採用が決まり、その後は水色のシャツに変化。
➡️オレンジ(黄)水色(青)
赤からオレンジで少し”あの日”への意識が薄らぎ、さらに正社員になって以降、水色シャツのリクオは仕事に没頭することで平静を取り戻しつつある。

一方の榀子は青い服から少し赤を取り入れた服に戻ったものの、のチェックスカートに、オレンジ色のジャケットを羽織っている。
➡️は「ハル」を表す。榀子がコンビニの前で会ったハルはカーキのジャケット、榀子が回想するハルは深緑のニット
➡️ハルの存在が気になる榀子。さらに(赤黄青の)中間にあたるオレンジ色まで取り入れて、その心中は不安定。


【③浪の家にて
榀子
「浪くんのとこにもずっと行ってないなぁ」
「逃げてばかりいてもしょうがないもんね」

自分に言い聞かせるようにして浪の家へ来た榀子は、黄色のワンピースオレンジ色のカーディガン

➡️わかりやすく(赤黄青の)中間、黄色とオレンジを全身にまとった榀子は、浪に対しても自分の態度を決めかねている。不安定な心理。


【④自販機の前でハルとリクオ
信号が赤から青に変わった後、リクオはハルに黄色の缶コーヒーを渡す。ちなみにリクオの缶コーヒーは青。

➡️信号は青なのにあえて黄色を突きつける描写は、リクオがハルの想いをせき止める様子を表す。


以上、色を使った心理表現を考察してみました。
それぞれの解釈があると思いますのでこれが正解というつもりはありません。
色にかなりこだわった作品です。