第7話「いぬほしき」「母子を継ぐ者」
〜犬の命と母に似た子〜
ある日の後藤家。机のうえには一枚のチラシ。姫が「子犬の飼い主募集」のチラシを持ってきて、可久士にお願いをしているのだった。姫のお願いに悩む可久士は、公園で犬を連れた一子先生に出会う。「家で一人でいることが多かったから、この子には救われました」と目を細める一子先生は、老いた愛犬をやさしく撫でる。その夜、可久士は姫に犬を飼うことを許す。姫は大いに喜び、後藤家に新しい家族がやってくる。
【犬の十戒】
「僕は10年くらいしか生きられません。だからなるべく一緒にいてください。」

犬の気持ちを代弁したものですが、これまで描かれてきた
可久士の現在にまつわる”不穏”な描写から、まるで可久士の言葉のように聞こえてきます

さらに、姫の母親が姫が幼い頃に死別しているのであれば、可久士にとっては愛する妻の言葉でもある。

➡️犬という、人間よりも寿命の短い生命を描くことで、どこか”別れ”の空気を纏った後藤家の、その刹那が効果的に演出されています。


【母のような子】
姫の祖父にあたる日本画の大家・戒潟魁吏が描いた「姫の母親と先祖の犬の絵」
視聴者はこの絵で初めて、姫が幼い頃の母親そっくりであることを知ります。

さらに今回
・先祖から数えて4代目の犬を飼うことになり
・母も弾いていたピアノを姫も弾き始め
・レシピノートに書かれた懐かしい味の肉じゃがを作る

「母子を継ぐ者」というタイトル通り、姫がどんどん母親の面影を濃くしていきます。

それは
可久士にとって、いつまでも愛する妻を近くに感じられる喜びでもありながら、同時に、亡き人の存在を常に感じて生きるという重い荷物であるのかもしれません。

戒潟魁吏の絵はまさに、その象徴なのです。



〜余談〜
4代目の犬の声は絶対に狙ってますwwエンドクレジットにも名前を載せていませんし、絶対に視聴者が驚くキャスティングのはずですww原作者の久米田先生だったりして??


かくしごと Blu-ray 1
エイベックス・ピクチャーズ
2020-06-26