第5話「東の果てから」
 
今より少し前の話。カガステルに蹂躙された地と、人の世を分ける"カラクルム"。人類の極東と呼ばれるそこで、キドウは駆除屋の祖ラザロに拾われ育てられた。ラザロは駆除屋を組織し、カガステルを発症した者たちを葬り続けていた。キドウはその背中をずっと追い続けていたのだが。
出典:Netflixオリジナルアニメ「虫籠のカガステル」公式サイト

今回はキドウの過去の話。

孤児のキドウを助け育てたのは、駆除屋の祖ラザロだった。ラザロはもともと村の牧師だったが、村がカガステルに襲われたことで、神の無力さを憎み、自分を呪い、虫を殺し続けた。そしていつしかラザロは駆除屋を束ねる存在になっていた。
そんなラザロから生きるための全てを教わってきたキドウだが、ある時、ラザロがカガステルを発症してしまう。現場に居合わせたキドウは、ラザロに虫の翼が認められる前に(=殺人認定※後述)養父ラザロを殺害するのだった。



【略奪権】
駆除屋が虫を駆除する対価として、生活の糧を略奪する(と主張するための)権利。
駆除屋はこの権利に基づき生計を立てている。


【駆除規約】
殺人と駆除の境界線を軍が管理するための規約。
カガステルの発症が始まって完全に虫化するまでの20分間のうち、どこで殺したら殺人で、どこで殺したら合法(=駆除)になるのか境界線を定める。
これによると「虫の翼部分が認められた瞬間」殺人は合法(=駆除)となる。それ以前は殺人。
※ゆえに、キドウがラザロを殺した行為は殺人に値する。
※この規約に基づいて合法的に駆除を執行した場合、軍から報酬が与えられる。



ラザロの旧友で東方連合極東司令部の大尉ペトロフは、ラザロに「略奪権なんて野蛮なものより、軍からの報酬の方が生活も安定する」と、軍に協力するよう求める。
しかしラザロは「軍の犬」にはならないと拒否。性に食らいつく「野犬」として生きる道を選ぶ。

ラザロ「カガステルが人間でないなら、それを狩って生きる駆除屋もまた、人間ではない」



【神よ】
ラザロに育てられたキドウは、ラザロを生きる道標(=神)としていた。ラザロについて行きさえすればいい、ラザロが導いてくれる。
しかし、ラザロもまた、かつて神を信じ、祈りに生きた一人の人間に過ぎなかった
ラザロを殺したキドウは自分を「父を殺して神を手に入れた」と振り返る。
カガステルに脅かされ荒廃した世界で「神」を求める人々の心理。誰しもが心の拠り所(=神)を必要としている。それは現代も同じこと。




キドウの現在の生き方の礎が明らかになった5話でした。
ちなみに、ラザロ(CV.杉田智和)、ペトロフ(CV.鳥海浩輔)
ってやっぱり豪華すぎ!!